2026/02/17
ギフチョウ サンクチュアリへの第一歩
〜ヒメカンアオイの開花〜
15,000坪にも及ぶORI Vineyardでは、「今の大人たちがかつて子供だった頃に見た里山の景色を、未来の子供たちも見てもらいたい」という思いをきっかけに、隣接する里山の再生プロジェクトにも取り組んでいます。

現在の里山の様子
カブトムシやクワガタを探して里山を駆け巡り、季節の昆虫や動物たちとの遭遇が日常だった頃、春の訪れを知らせてくれるのが、「春の舞姫」とも呼ばれる"ギフチョウ"でした。里山の減少などの影響により数を減らしているギフチョウたちが再び舞う姿を求めて、私たちがまず取り組んだのは、ギフチョウの幼虫の食草であるヒメカンアオイを育てることです。
2025年5月、東白川村からやってきたヒメカンアオイ35株を、直射日光の当たらない水はけの良い土地を好むことから、大きな杉の木の木陰となる傾斜地に植え付けました。カビなどの病気や動物に掘り返されるなどの被害もありましたが、残った株は無事成長し続け、更に新しい株の植え付けを行い現在では146株が元気に育っています。
最初の植え付けから約8ヶ月が経った2026年1月下旬、嬉しい発見がありました。ヒメカンアオイに、小さな花が咲いている様子が確認できました!直径1㎝程度の小さな花で、チョコレートのような茶色に少し紫がかったような色をしており、多いものでは1株につき3つ以上の花や蕾をつけています。

花が咲いたヒメカンアオイ
岐阜県の大野町は、真夏は40℃に迫る高温多湿、真冬は氷点下で雪が積もるなど、植物にとっては過酷な環境下にあります。今年の夏は特に雨が少なく、土が乾いて葉が焼けてしまうのを防ぐため、何度も水を散布するなど、まずは目の前のできることにチャレンジし続けました。その甲斐あって、小さなヒメカンアオイたちも元気に酷暑を乗り越え、こうして小さな花芽をつけてくれました。
今は雪の下で懸命に生き抜くヒメカンアオイたち。この冬を乗りきることができれば、幼虫の食草求めて訪れたギフチョウが舞う、サンクチュアリの礎となる日は近いかもしれません。
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ギフチョウ:アゲハチョウ科に属する日本の固有種で、春の始まり頃のわずかな期間にのみに現れる3㎝〜5㎝ほどの小さなチョウです。羽がやや黄色いためキアゲハに似ていますが、模様の入り方に違いがあります。江戸時代には'ダンダラチョウ'と呼ばれており、昆虫学者である名和靖さん(名和昆虫研究所 初代所長)が、岐阜県で発見したことに由来し名付けました。
Project ORI Wine 記事
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