2022/08/01
水質まとめの授業
大野町立 北小学校・西小学校
前回飛鳥川で子どもたちが捕まえた生き物たち
第4回目のホタルを通して環境について学ぶ授業は、第2、3回目に行った水質調査のまとめです。
3つの川を比較すると、子どもたちが一番きれいだと思った川は「飛鳥川」との感想。
川にどんな生き物が棲んでいるかを調べると、水のきれいさの程度が分かります。
子どもたちが実際に捕まえた生き物が示す水のきれいさと、自分たちが五感を使って評価した結果は一致しており、見た目や匂いなど五感を使うことの大切さを学びました。
最後に、ホタルにとって棲みやすい環境について伝えました。
ホタルの幼虫が棲みやすい川の水質は「ややきれいな川」に分類されます。
しかし、たとえ川の水が棲みやすい水質であったとしても、エサとなるカワニナ、蛹になるための土、卵を産み付けるための苔などの川の周りの環境が整っていなければ、ホタルは成虫になって飛ぶことはできません。
今はほとんど見かけなくなってしまいましたが、昭和の初めごろには、三水川でも「ホタル狩り」を楽しむことができたそうです。
自然にホタルが飛び交う風景が大野町に戻ってきてほしいと、各団体がホタルを守るための活動を行なっていることを伝えました。
2学期に行う次の授業では、子どもたちと一緒に大野町ホタル野外ミュージアムに行き、フィールドワークを通してホタルが棲みやすい環境について勉強します。
<北小学校での授業風景(2022年7月19日)>
子どもたちが行った、五感を使った水質調査の結果はそれぞれ、飛鳥川80点、三水川66点、北小横の川69点。自分が捕まえた生き物たちの点数にも興味津々の様子でした。
<西小学校での授業風景(2022年7月15日)>
子どもたちが行った、五感を使った水質調査の結果はそれぞれ、飛鳥川89点、三水川62点、西小学校付近の川60点。飛鳥川はきれいな川、残り二つはややきれいな川に分類されました。
ホタルが暮らすためには水辺以外にも豊かな環境が必要です
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