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学術発表関連

2020/12/15学術発表関連

「FPP(パパイヤ発酵食品)の酸化ストレスおよび
エネルギー代謝改善効果にみる
アルツハイマー型認知症をはじめとする認知症予防の可能性」
医学雑誌BIO Clinica 2020年9月号に掲載

医学雑誌「BIO Clinica Vol.35 No.10 SEP. 2020 超高齢社会への対応」に、大里研究所 副所長 奥田 祥子・研究員 大里 真幸子が執筆した研究レポート、「FPP(パパイヤ発酵食品)の酸化ストレスおよびエネルギー代謝改善効果にみるアルツハイマー型認知症をはじめとする認知症予防の可能性」が掲載されました。
「BIO Clinica」は、ノーベル医学生理学賞受賞者である京都大学の本庶佑先生および政策研究大学院大学の黒川清先生が編集委員長を務める医学系学術論文誌です。

3月末発行の4月号(テーマ:認知症診療と研究の進歩)において、依頼を受けて認知症に関する研究記事を投稿した経緯があり、今回の9月号のテーマが認知症に関することということで再度投稿の依頼がありました。

脳組織は、特に酸化ストレスの影響を受けやすく、活性酸素種(ROS)産生の増加,抗酸化機能の低下、および修復メカニズムの効率低下は、アルツハイマー型認知症(AD)につながりがあると考えられています。

本レポートでは、イタリアのパレルモ大学のMario Barbagallo 教授らが、FPP(パパイヤ発酵食品)を用いてアルツハイマー型認知症患者の酸化ストレスへの影響について解析並びに検討した研究概要の紹介と共に、多方面の研究で得られたエビデンスを基に、脳の酸化ストレスの制御とエネルギー代謝改善などのアプローチから認知症予防へ向けたFPPの可能性について報告しています。

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